P「大変申し訳ございませんでした」

 

 

美波「つーん」プイッ

P「新田美波氏には深くお詫び申し上げるとともに」

美波「ふんだ」

P「今後このようなことが無いよう細心の注意を払う所存でございます」

美波「…」

P「何卒ご容赦のほどお願い申し上げます」

美波「…はぁ」

 

 

美波「プロデューサーさん」

P「っはひ」

 

 

 

美波「…私は、そんな謝罪なんかより」

 

美波「一言…聞きたかったです」

 

 

美波「『おめでとう』、って」

 

P「オフッ」

 

 

 

 

美波「…まぁそうですよね」

美波「どうせ私の誕生日なんて覚えてるわけないですよね」

美波「所詮は大勢いるアイドルのうちの一人ですもんね、モブもいいとこですもんね」

P「スイマセンデシタ」

 

 

 

美波「あー寂しかったなー」

美波「メールしても電話してもぜーんぶ無視されるし」

美波「ちひろさんに無理言ってまで残って、私以外みんな帰った後も」

美波「事務所で一人ず~~~~っと待ってましたから」

P「イ…イソガシカッタカラ」

 

 

 

美波「ほら、見てくださいよこのバースデーカード」

美波「アーニャちゃんや文香ちゃん、この事務所のみんな書いてくれたんですよ…嬉しかったなぁ」

P「ッホ」

美波「ま、誰かさんはすっかり忘れていたようですけど」

P「ゴメンナサイ…ゴメンナサイ…」

 

 

 

美波「あぁいえ、だからって別にプロデューサーさんがどうこうってわけじゃないですよ」

美波「プロデューサーさんのお仕事の大変さは私もよく分かってますから」

美波「担当アイドルの誕生日も覚えてられないぐらい多忙なんだなーって」

 

P「(瀕死)」

 

 

 

 

「…」

「…」

 

 

 

「…美波さん」

「…なんですか」

 

 

  

 

「お誕生日おめでとうございました」

 

 

 

 

敬具

違うんです、美波さんの誕生日記念ss書かなきゃとか思っててそのまま忘れてたとかじゃないんです

ただ麻雀していたら日付を跨いでただけなんです